大樹寺|『どうする家康』を100倍楽しむ!家康公ゆかりの地めぐり【愛知県岡崎市】

2023年1月8日に初回放送される
松本潤さん主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』

主人公・徳川家康の出身地である愛知県岡崎市には、
家康公ゆかりの場所がたくさんあります。

今回はそんな岡崎市内の家康公ゆかりの場所をご紹介!
題して、
【どうする家康を100倍楽しむ!家康公ゆかりの地めぐり】

今回は大樹寺編です!

講師を務めてくださったのは、
歴史研究家の市橋章男先生!

貴重なお話がたくさん聞けますので、
まずは是非こちらの動画をご覧ください。

もしかしたらここ大樹寺も
「どうする家康」のロケ地として
登場するかもしれませんね!

▼大樹寺に来たらここをチェック!

大方丈障壁画

1857年(安政4年)に冷泉為恭(れいぜいためちか)
によって書かれた国重要文化財障壁画。

複製作品が完成し、100面が2023年より公開されます。

徳川家康公直筆御名号(レプリカ)

家康公直筆で「南無阿弥陀仏」と書かれています。
最後だけ「南無阿弥家康」と書かれています。

家康公お手植えのしいの木

永禄3年(1560年)、家康公が19歳の時に
実際にお手植えされたと言われるしいの木。

江戸時代の古地図にも、
家康公お手植えのしいの木として
所在がしるされています。
大方丈から見られます。

貫木神

実際に祖洞和尚が使ったとされるかんぬきが、
貫木神として祀られています。

かんぬきの再現レプリカ
木造 登誉上人 座像

位牌堂

家康公の「位牌は三河の大樹寺へ安置せよ」という遺命に従い、
徳川歴代将軍の等身大の位牌が大樹寺に安置されています。

木造徳川家康坐像

こちらの徳川家康の坐像は、
江戸初期、正保4年左京法橋康以作。

現在墓地になっているところにあった
御霊屋に安置されていたものです。

戦前の国定教科書に載っていた
家康公の写真はこの木造です。

春日局の念持仏

三代将軍・徳川家光公の乳母を務めた
春日局の念持仏が展示されています。

本堂に入って左手を突き当たりまで進んだ場所で、
無料で拝観できますので、
大樹寺に来た際には、是非ご覧ください。

廟所

松平8代の墓

松平4代親忠公は大樹寺創建の際、
先祖三代の墓を移祭し、廟所を創建しました。

元和3年(1617年)家康公一周忌にあたり、
二代将軍秀忠公は、
先祖松平八大の廟所を修復再建しました。

昭和44年4月、大樹寺保存会により
家康公の遺訓を顕彰し、
遺品を納めた墓と碑が建立されました。

多宝塔

国の重要文化財である多宝塔は、
天文4年(1535年)に
家康公の祖父・松平清康公が建立しました。

1層は方形、2層は円形のこの二重の塔は、
蟇股(かえるまた)・拳鼻(こぶしばな)などの
彫刻模様に室町末期の美しい様式を見ることができます。

大樹寺三門

寛永18年(1641年)に
三代将軍徳川家光公により建立。

楼上に後奈良天皇による
「大樹寺」の勅額(重要文化財)が掲げてあります。

また、内部には釈迦三尊十六羅漢を安置しています。

ビスタライン

境内から三門、総門を通して、
その真ん中に岡崎城が見えます。

この大樹寺から岡崎城を望む歴史的眺望を
「ビスタライン」と呼んでいます。

徳川三代将軍家光が寛永18年(1641年)、
家康の十七回忌を機に、
徳川家の祖先である松平家の菩提寺である
大樹寺の伽藍の大造営を行う際に、
「祖父生誕の地を望めるように」との想いを守るため、
本堂から三門、総門(現在は大樹寺小学校南門)を通して、
その真中に岡崎城が望めるように
伽藍を配置したことに由来しています。

鐘楼

こちらの鐘楼は、寛永18年(1641年)に
三代将軍徳川家光公により建立されました。

楼上の大鐘は九代将軍家重公改鋳の
名鋳といわれています。

▼大樹寺について

松平家・徳川将軍家の菩提寺として名高く、
成道山松安院と号し、文明7年(1475年)に、
松平4代親忠(家康から5代前の先祖)が
創建されました。

家康が19歳の時、桶狭間合戦により、
今川義元が倒れたので身の危険を感じ、
大高城から大樹寺へ逃れ、
13代住職の登誉上人に先祖の墓前で自害すべく
覚悟のほどを表すと、上人の言葉は
「厭離穢土、欣求浄土(おんりえど、ごんぐじょうど)」
―戦国乱世を住みよい浄土にするのがお前の役目―
と訓し、悩める家康を翻意させ、
家康はこの八文字を終生座右の銘としました。

又この時、家康を追う野武士の一隊が
大樹寺を囲みましたが、寺僧の一人、
祖洞和尚が門のカンヌキを引き抜いて打って出て、
70人力で阿修羅の如く戦い、
敵を退散せしめたと言われています。

後に家康はこのカンヌキを
立志開運「貫木神」と命名。
今も大樹寺に安置されています。

家康の人生観の確立と一代の危機を救った大樹寺は、
家康の遺命の1条に
「位牌は三河大樹寺に祀るべきこと」とあるにより、
徳川歴代将軍の等身大の位牌が安置されています。

※写真は今回特別に許可をいただき、
撮影させていただきました。
大方丈の一部や位牌堂など、
通常は写真撮影禁止です。

※一部の写真は岡崎市提供です。

今回訪れた場所 —————————-
大樹寺
住所:愛知県岡崎市鴨田町字広元5-1
営業時間:9:00~16:00(拝観受付は15:30まで)
電話番号:0564-21-3917
駐車場:あり
————————————————

関連記事

TOP