【オカザキチューブと巡る!レトロな岡崎探したび】六供配水場など景観重要建造物を回った貴重なツアーの様子をレポート!

3月10日(日)、岡崎のレトロスポットを巡る観光ツアー

『案内人・オカザキチューブディレクターと行く!
カメラを構えてレトロな岡崎探したび』

が開催されました!

今回、岡崎市観光協会様より直々にお声掛けをいただき、
僭越ながらオカザキチューブが“案内人”として、
ツアー参加者をアテンドさせていただきました。

このブログではツアー当日の模様をご紹介させていただきます。

ツアーの出発地点は東岡崎駅。

ペデストリアンデッキの家康公像にご挨拶したら、
最初の目的地である松井本和蝋燭工房さんまで歩いて向かいます。

工房の中は蝋燭の香りが漂い、
職人さんが真剣な表情で蝋燭作りに勤しんでいらっしゃいました。

松井本和蝋燭工房

松井本和蝋燭工房さんは、明治40年(1907年)に創業し、
100年以上の長きに渡り伝統的な和蝋燭を作り続けています。

現在和蝋燭を製造する職人は、3代目である松井規有さん、
そして令和元年に和ろうそく製造・芯巻き職人として
松井深恵さんが4代目に就任し、共に和蝋燭作りをされています。

今回は4代目の深恵さんから、和蝋燭の歴史や製法等について、
詳しくお話を聞かせていただき、
参加者の皆さんも熱心に耳を傾けていました。

なかなか入れる機会の無い工房内にも入らせていただき、
和蝋燭作りの様子を間近で見ることができました。

次に向かったのは、岡崎信用金庫資料館。

岡崎信用金庫資料館

こちらの建物は、大正6年(1917年)に
岡崎銀行本店として建造されました。

設計は日本近代建築の重鎮である鈴木禎次氏。

東京駅を設計した辰野金吾氏のお弟子さんで、
「名古屋をつくった建築家」とも呼ばれており、
鶴舞公園の奏楽堂や噴水塔、揚輝荘など、
有名な建物の数々を設計されています。

(奥さんは夏目漱石の奥さんの妹さんというトリビアも!)

今回見学した建物は、
本格的なルネッサンス様式を取り入れた建築で、
岡崎産の白御影石と赤レンガのコントラストが賑やかかつ華やか。

残念なことに昭和20年(1945年)戦争の際、
空襲で焼けてしまいましたが、
昭和25年に商工会議所として補修。

その後、昭和57年に現在の資料館となりました。

国の有形文化財にも登録されています。

現在、一階は建物についての資料館、
2階はお金についての資料が展示されています。

今回資料館のスタッフさんにお話を伺いましたが、
建築の話から徳川の時代にまで遡る岡崎のまちの歴史の話まで、
興味深いお話の数々を聞かせていただき、
参加者一同楽しませていただけました。

一般の方も自由に見学ができますので、
興味のある方は是非行ってみてください!

続いて向かった先は、本ツアーのハイライトでもある六供配水場。

六供配水場 配水塔

六供町にある六供配水場は、地下に埋められた「貯水タンク」と、
タンクから配水塔へ上水を送る「ポンプ室」、
一体に水を配る「配水塔」からなる上水施設です。

現役の上水施設のため敷地内は一般の方は立ち入り禁止ですが、
今回のツアーに当たり特別に許可をいただき、
敷地内に入って見学させていただけることになりました。

施設内にある配水塔は、
昭和9年(1934年)に建てられた現役の配水施設で、
ヨーロッパの古城のような佇まいから
2013年に市の景観重要建造物に指定されました。

※ちなみに景観重要建造物指定第1号は岡崎城で、
六供配水場は指定第2号です。

高さは約17メートルで、中はほぼすべて貯水室になっており、
近隣一帯へ上水を供給しています。

棟に絡まった蔦が春~夏にかけ青々とした葉をつけた後、
秋~冬には紅葉・落葉するため、
季節感を味わえるのも見どころポイントです。

こちらは旧ポンプ塔の内部。

浄水施設ではありますが、柱や窓ガラスなど、
凝った装飾が素敵でした!

一般の方は許可なく敷地内に入れませんが、
配水場の前にある六供浄水記念公園からは眺められますので、
興味のある方は、是非公園から
美しい配水塔を眺めに行ってみてください。

続いてはランチを食べにしょうやの杜へ向かいました。

しょうやの杜は、江戸時代から明治まで続いた庄屋の家で、
岡崎市美合に今も残る庄屋屋敷です。
(庄屋とは村役人のこと。)

茅葺屋根を銅板で拭いた蒼い屋根が特徴で、
その面影風貌を残しつつ、多目的ホールに改装されています。

ロケーションが良いため、撮影会などでもよく使われています。

綺麗に整えられた日本庭園の中にある、
蔵カフェもみじさんでランチをいただきます。

アンティーク調のレトロな雰囲気が素敵で、
ランチ利用だけも可能なので、是非オススメしたいお店です。

本日はパスタランチをいただきました。

素敵なお皿に上品に盛り付けられ、
味も抜群で非常に美味しかったです!

昼食後はお庭を散策させていただきました。

四季折々の草花が植えられており、
ガーデニング好きな方は参考になるかも?

管理をされているスタッフさんが丁寧に説明くださり、
ゆったりとしたお散歩タイムにほっこりしました♪

昼食後はバスで藤川町方面に向かい、
節句人形専門店のあおう人形さんへ。

店内は5月5日の端午の節句に向けて五月人形が並んでおり、
熟練の人形職人たちが作ったカッコイイ人形の数々に
思わず見惚れてしまいます。

そしてなんとこの日は偶然にも、
甲冑制作の最高峰、京都甲冑師の粟田口清信さんが来店し、
兜制作の実演イベントが開催されておりました。

甲冑師 粟田口清信さん ※特別に許可をいただき撮影。

実演では一枚板を叩き伸ばしたり、かしめたり、
削るなど兜を制作する様子を目の前で見られ、
質問にも快く回答してくださり、
甲冑制作の見えざるこだわりをいろいろ伺えました。

職人さんの技術は本当にすごいな…!と驚きの連続でした。

2階には粟田口清信さんが制作された5月人形も展示され、
職人による手作業で作られた部位ひとつひとつを
感嘆しながら見学させていただきました。

その後は歩いて岡崎市の景観重要建造物に指定されている
旧野村家住宅(米屋)へ。

こちらの建物は現在建築系の企業様が使われており、
普段見学はできませんが、今回特別に許可をいただき見学と、
ご厚意で建物解説までしていただけました。

旧東海道の三十七番目の宿場として栄えた藤川宿。

全盛期には百棟以上の軒を連ねた町屋があったそうです。

しかし戦後は、その維持管理の難しさや
生活環境の変化により次々と解体されてしまったそうで、
現存する数少ない町屋のひとつが、この「米屋(野村家住宅)」です。

「米屋」は今から約150年前の天保年間に建てられ、
米穀商として地域経済の中核を担っていたそうです。

この木造二階建ての建物は、戦後薬局となり、
町屋の特色である格子が外され
外観が大きく改修されたそうですが、
その内部は日本の伝統建築である堅牢な柱や梁の構造、
部屋を有効に活用するための階段、広い土間など、
当時の暮らしを十分に想いはせることができました。

一般公開はしていないものの、年に一度程度、
見学できる機会を設けているそうなので、
見学会が開かれた際には、是非一度行ってみてほしい
オススメのスポットです!

最後は道の駅藤川宿でお土産タイム。

参加された皆さまも、岡崎で作られた商品や野菜などを手に取り、
お買い物を楽しんでいらっしゃいました。

帰りの車窓から見える乙川

今回初の試みとして、オカザキチューブが案内させていただく
岡崎レトロツアーを開催させていただきましたが、
王道の岡崎観光とは違った
岡崎の素敵なスポットを巡ることができ、
また新たな岡崎も魅力を発見することができました。

今回巡った場所はどこも素敵なスポットでしたので、
まだ行ったことが無い方は、
是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

🚩今回巡ったレトロスポット
松井本和蝋燭工房
岡崎信用金庫資料館
六供配水場
しょうやの杜
あおう人形
・旧野村家住宅(米屋跡)
道の駅 藤川宿

岡崎おでかけツアーズでは、
「これまでにない岡崎体験」をテーマに、
様々な岡崎観光を企画していますので、
「岡崎ならではの魅力・ここでしかできない体験」を探している方は、
自分にピッタリのツアーが無いか、
是非チェックしてみてくださいね!

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