![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02888_bokashi.jpg)
3月10日(日)、岡崎のレトロスポットを巡る観光ツアー
『案内人・オカザキチューブディレクターと行く!
カメラを構えてレトロな岡崎探したび』
が開催されました!
今回、岡崎市観光協会様より直々にお声掛けをいただき、
僭越ながらオカザキチューブが“案内人”として、
ツアー参加者をアテンドさせていただきました。
このブログではツアー当日の模様をご紹介させていただきます。
ツアーの出発地点は東岡崎駅。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/写真-2024-03-10-9-17-35-1.jpg)
ペデストリアンデッキの家康公像にご挨拶したら、
最初の目的地である松井本和蝋燭工房さんまで歩いて向かいます。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC04199.jpg)
工房の中は蝋燭の香りが漂い、
職人さんが真剣な表情で蝋燭作りに勤しんでいらっしゃいました。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02865.jpg)
松井本和蝋燭工房さんは、明治40年(1907年)に創業し、
100年以上の長きに渡り伝統的な和蝋燭を作り続けています。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02284-53.jpg)
現在和蝋燭を製造する職人は、3代目である松井規有さん、
そして令和元年に和ろうそく製造・芯巻き職人として
松井深恵さんが4代目に就任し、共に和蝋燭作りをされています。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02332-78.jpg)
今回は4代目の深恵さんから、和蝋燭の歴史や製法等について、
詳しくお話を聞かせていただき、
参加者の皆さんも熱心に耳を傾けていました。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02863.jpg)
なかなか入れる機会の無い工房内にも入らせていただき、
和蝋燭作りの様子を間近で見ることができました。
次に向かったのは、岡崎信用金庫資料館。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/25702575_m.jpg)
こちらの建物は、大正6年(1917年)に
岡崎銀行本店として建造されました。
設計は日本近代建築の重鎮である鈴木禎次氏。
東京駅を設計した辰野金吾氏のお弟子さんで、
「名古屋をつくった建築家」とも呼ばれており、
鶴舞公園の奏楽堂や噴水塔、揚輝荘など、
有名な建物の数々を設計されています。
(奥さんは夏目漱石の奥さんの妹さんというトリビアも!)
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02873.jpg)
今回見学した建物は、
本格的なルネッサンス様式を取り入れた建築で、
岡崎産の白御影石と赤レンガのコントラストが賑やかかつ華やか。
残念なことに昭和20年(1945年)戦争の際、
空襲で焼けてしまいましたが、
昭和25年に商工会議所として補修。
その後、昭和57年に現在の資料館となりました。
国の有形文化財にも登録されています。
現在、一階は建物についての資料館、
2階はお金についての資料が展示されています。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02869.jpg)
今回資料館のスタッフさんにお話を伺いましたが、
建築の話から徳川の時代にまで遡る岡崎のまちの歴史の話まで、
興味深いお話の数々を聞かせていただき、
参加者一同楽しませていただけました。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/写真-2024-02-27-11-27-58.jpg)
一般の方も自由に見学ができますので、
興味のある方は是非行ってみてください!
続いて向かった先は、本ツアーのハイライトでもある六供配水場。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC01718.jpg)
六供町にある六供配水場は、地下に埋められた「貯水タンク」と、
タンクから配水塔へ上水を送る「ポンプ室」、
一体に水を配る「配水塔」からなる上水施設です。
現役の上水施設のため敷地内は一般の方は立ち入り禁止ですが、
今回のツアーに当たり特別に許可をいただき、
敷地内に入って見学させていただけることになりました。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02884.jpg)
施設内にある配水塔は、
昭和9年(1934年)に建てられた現役の配水施設で、
ヨーロッパの古城のような佇まいから
2013年に市の景観重要建造物に指定されました。
※ちなみに景観重要建造物指定第1号は岡崎城で、
六供配水場は指定第2号です。
高さは約17メートルで、中はほぼすべて貯水室になっており、
近隣一帯へ上水を供給しています。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02878.jpg)
棟に絡まった蔦が春~夏にかけ青々とした葉をつけた後、
秋~冬には紅葉・落葉するため、
季節感を味わえるのも見どころポイントです。
こちらは旧ポンプ塔の内部。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC01731.jpg)
浄水施設ではありますが、柱や窓ガラスなど、
凝った装飾が素敵でした!
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC01735.jpg)
一般の方は許可なく敷地内に入れませんが、
配水場の前にある六供浄水記念公園からは眺められますので、
興味のある方は、是非公園から
美しい配水塔を眺めに行ってみてください。
続いてはランチを食べにしょうやの杜へ向かいました。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/写真-2024-03-10-13-01-09.jpg)
しょうやの杜は、江戸時代から明治まで続いた庄屋の家で、
岡崎市美合に今も残る庄屋屋敷です。
(庄屋とは村役人のこと。)
茅葺屋根を銅板で拭いた蒼い屋根が特徴で、
その面影風貌を残しつつ、多目的ホールに改装されています。
ロケーションが良いため、撮影会などでもよく使われています。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02902.jpg)
綺麗に整えられた日本庭園の中にある、
蔵カフェもみじさんでランチをいただきます。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02890.jpg)
アンティーク調のレトロな雰囲気が素敵で、
ランチ利用だけも可能なので、是非オススメしたいお店です。
本日はパスタランチをいただきました。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/写真-2024-03-10-12-27-51.jpg)
素敵なお皿に上品に盛り付けられ、
味も抜群で非常に美味しかったです!
昼食後はお庭を散策させていただきました。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02897.jpg)
四季折々の草花が植えられており、
ガーデニング好きな方は参考になるかも?
管理をされているスタッフさんが丁寧に説明くださり、
ゆったりとしたお散歩タイムにほっこりしました♪
昼食後はバスで藤川町方面に向かい、
節句人形専門店のあおう人形さんへ。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/写真-2024-03-10-14-29-00.jpg)
店内は5月5日の端午の節句に向けて五月人形が並んでおり、
熟練の人形職人たちが作ったカッコイイ人形の数々に
思わず見惚れてしまいます。
そしてなんとこの日は偶然にも、
甲冑制作の最高峰、京都甲冑師の粟田口清信さんが来店し、
兜制作の実演イベントが開催されておりました。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02904.jpg)
実演では一枚板を叩き伸ばしたり、かしめたり、
削るなど兜を制作する様子を目の前で見られ、
質問にも快く回答してくださり、
甲冑制作の見えざるこだわりをいろいろ伺えました。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02908.jpg)
職人さんの技術は本当にすごいな…!と驚きの連続でした。
2階には粟田口清信さんが制作された5月人形も展示され、
職人による手作業で作られた部位ひとつひとつを
感嘆しながら見学させていただきました。
その後は歩いて岡崎市の景観重要建造物に指定されている
旧野村家住宅(米屋)へ。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02976.jpg)
こちらの建物は現在建築系の企業様が使われており、
普段見学はできませんが、今回特別に許可をいただき見学と、
ご厚意で建物解説までしていただけました。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02951.jpg)
旧東海道の三十七番目の宿場として栄えた藤川宿。
全盛期には百棟以上の軒を連ねた町屋があったそうです。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02969.jpg)
しかし戦後は、その維持管理の難しさや
生活環境の変化により次々と解体されてしまったそうで、
現存する数少ない町屋のひとつが、この「米屋(野村家住宅)」です。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02960.jpg)
「米屋」は今から約150年前の天保年間に建てられ、
米穀商として地域経済の中核を担っていたそうです。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02923.jpg)
この木造二階建ての建物は、戦後薬局となり、
町屋の特色である格子が外され
外観が大きく改修されたそうですが、
その内部は日本の伝統建築である堅牢な柱や梁の構造、
部屋を有効に活用するための階段、広い土間など、
当時の暮らしを十分に想いはせることができました。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/DSC02942.jpg)
一般公開はしていないものの、年に一度程度、
見学できる機会を設けているそうなので、
見学会が開かれた際には、是非一度行ってみてほしい
オススメのスポットです!
最後は道の駅藤川宿でお土産タイム。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/写真-2024-03-10-16-00-34.jpg)
参加された皆さまも、岡崎で作られた商品や野菜などを手に取り、
お買い物を楽しんでいらっしゃいました。
![](https://okazaki-tube.jp/soktubecm/wp-content/uploads/2024/03/写真-2024-03-10-16-38-58.jpg)
今回初の試みとして、オカザキチューブが案内させていただく
岡崎レトロツアーを開催させていただきましたが、
王道の岡崎観光とは違った
岡崎の素敵なスポットを巡ることができ、
また新たな岡崎も魅力を発見することができました。
今回巡った場所はどこも素敵なスポットでしたので、
まだ行ったことが無い方は、
是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
🚩今回巡ったレトロスポット
・松井本和蝋燭工房
・岡崎信用金庫資料館
・六供配水場
・しょうやの杜
・あおう人形
・旧野村家住宅(米屋跡)
・道の駅 藤川宿
岡崎おでかけツアーズでは、
「これまでにない岡崎体験」をテーマに、
様々な岡崎観光を企画していますので、
「岡崎ならではの魅力・ここでしかできない体験」を探している方は、
自分にピッタリのツアーが無いか、
是非チェックしてみてくださいね!